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幸手市議会3常任委員会合同視察@横手市

2015.11.12

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視察テーマ:~市の情報発信の取り組みについて~

 昨日は、視察研修の折りに触れた秋田の秋の風情をお知らせいたしましたが、今日は、視察研修の内容についてご報告いたします。

 今年度の視察は、総務常任委員会の所管では秋田県横手市にて「市の情報発信の取り組みについて」、文教厚生常任委員会所管では秋田市にて「学力向上に係る取り組みについて」を研修してまいりました。

 1日目の横手市での研修についてご報告いたします。

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 横手市は、平成17年10月1日、旧横手市と旧平鹿郡の8市町村が合併して誕生した、面積692.80?、人口約95,000人(H27.3月末現在)の、人口規模では秋田県第2の市です。面積では幸手市の約20倍、人口は約2倍です。職員数は1,611人(市長部局・教育委員会・水道事業などのほかに、幸手市にはない病院事業405人、消防164人を含む)。四季の変化に富み、日本でも有数の穀倉地帯であり、豪雪地帯というのが市のすがたです。

 さて、上記のように合併で市域が広がった横手市ですが、現在、複数の媒体を利用して情報発信が推進されています。まず、カラー刷りの立派な広報紙が月2回、全戸配布で発行されています。この費用が年間3200万円。幸手市では広報広聴費全体でも1000万円以下ですから、これだけでもたいへんな事業ですよね。このほかにもコミュニティFMや地方テレビで自前で制作した市政情報番組を放送したり、フェイスブックやユーチューブで動画を発信するなど、旬な情報をタイムリーに発信されているとの説明でした。
 これらを担当するのは8人の職員。広い市域の取材や番組や広報紙の制作など、仕事はかなりハードだということでしたが、少なくとも説明をしてくださった職員の方は”のびのび”と楽しんで職務を遂行されているように見えました。

 ただ、やはり課題はあって、それは「情報の交通整理」ということでありました。市民の方に必要とされる情報、分かりやすい情報を発信するというのはどんなに先進地でも永遠の課題ですね。今年度からはシティー・プロモーション制度を導入し、各課に1人、シティープロモーターとして課の情報のまとめ役を配置。秘書課に一元的に情報が持ち込まれるような取り組みを試しているとのことでした。
 ゆくゆくは動画作成などで地域に雇用が生まれれば、との目論みもあるとか。そして、上には上があるもので、私たちが先進地として選んだ横手市は、さらにその上を行く先進地に学んで、さらなる改善を目指しているというお話が印象的でした。
 

 

埼玉県16年度予算編成方針

2015.11.06

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25年問題へ集中投資

 10月21日の埼玉新聞より

 新聞を後追いで読んでいますので2週間ほども前の情報となってしまいましたが、大事な記事なので取り上げてみたいと思います。10月20日、上田知事が定例記者会見で2016年度の件予算編成方針を発表した、という記事から。

 県の来年度予算では、75歳以上の後期高齢者が急増する「2025年問題」への対応を最重要視する方針ということのようです。その内容もさることながら、私が一番気になるのはやはり財政問題です。
 県財政課の試算(一般会計分)によると、歳入は今年度比2.4%増の1兆4465億円、歳出は同4.4%増の1兆5518億円となり、歳入が歳出を下回る財源不足は1053億円で、昨年同時点の1015億円より38億円増えたもよう。収支不足の主な要因は、穏やかな景気回復で県税に一定の増加が見込まれるものの、高齢化に伴う医療費や介護、子育てなどの社会保障経費などがかさむためということ。「今後、事業の見直しで不足分を圧縮していく」としながらも、「政府の地方財源総額は15年度と同水準とされており、社会保障関連経費の増加などで、財政状況は依然として厳しい」というのが県財政課の見方です。

 我々、地方はほとんどのまちが地方交付税を交付され、国や県の補助金があって事業を推進しています。社会保障費の増加も続いています。国費の投入の如何は地方にとって死活問題です。
 幸手市も多くの事業に国費や県費、地方交付税が投入されていますが、今年度は予定していた国費が予定通り配分されなかったことで、西口土地区画整理事業の一部事業が来年度以降に繰り延べられ、さらに一般財源からの繰入金で凌いだということがありました。
 来年度は駅舎整備にさらに多額の国費を予定しています。市は「国費の配分率が悪かったのは一過性だ」との見方をとっていますが、来年度、果たして予定通りの財源が確保できるかどうか、この記事を見る限りまだ予測はつきません。

 幸手市は残念ながら、予算編成方針は公表されませんので、3月議会まで、私たちには予算編成の過程は分かりません。来年は幸手市の地方創生元年となる年度です。あまり財政、財政というのもいかがかとは思いますが、しかし、実際に厳しい市の財政です。「地方版総合戦略」も進めなければなりません。
 実効性ある予算編成が求められています。

 

今、なぜ市政一新なのか

2015.10.12

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10月10日の議会活動報告会 ご参加ありがとうございました

 10月10日は皆さまにはお忙しい中、多くの皆さまにお集まりいただき本当に有難うございました。香日向地区の皆さまの中には、いつも関心をお寄せくださる皆さまとともに新しいお顔をお見かけし、また、他地域からもご参加くださった方が多数いらっしゃったこと、本当に有難く、まずは心より御礼申し上げます。

 今回の議会報告会では、これまでと趣向を変えて、9月議会の報告だけでなく、ご来場時に5つのテーマから3つのテーマを選択していただき、その結果をもとにパネルディスカッションで会場の皆さまと一緒に、幸手市の現状・未来を考えるという新しいスタイルを試みました。

 今の皆さまの関心の高いテーマ第1位は、「西口整備」とりわけ橋上駅舎財政問題でした。そもそも、西口整備は区画整理という面的整備をすることで、都市計画道路の整備(久喜新道、杉戸・幸手・栗橋線)につなげ、市民の、あるいは住民の皆さまの利便性や安全性を高めることが目的の事業です。
 莫大なお金をかけても、幸手市の将来の価値を高めるために必要な事業として県の認可を得たものです。

 当時から自由通路、駅舎も整備する方向性はありました。しかし、それは、区画整理の事業推進にめどが立ち、財政的にも無理のない状況となったら進めようと計画されていました。それが、渡辺市長の就任後、駅舎建設が最優先されることとなり、そのうえ、国費の見積もりが甘かったのか、予定通りの国費が配分されず、さらにその影響で市債の発行もできず、今年度は区画整理で事業見直し、一般財源から3000万円の新たな繰り入れが発生。幸手市の屋台骨を揺るがす財政問題に発展しているのが現状です。
 会場の皆さまからは、治水対策など、喫緊の課題への対処を優先させるべきではとのご意見が。パネリストの木村純夫氏も、「どういうかたちになるかはわからないが、事業の一定の見直しは図るべきでは」と。私も「自由通路な延長、幅などの過大な設備を見直すべき」との観点から今議会での一般質問等を行いました。まだまだ、市の説明を市民の皆さんが理解されるまでに至っていないという印象を強く感じました。

 皆さまの関心が高いテーマ第2位は「現市政の問題点」についてでありました。例えば、今議会で発覚した市長のゴルフでの問責問題、公園指定管理者問題、そして、香日向小学校の跡地利用問題などに共通する問題点は、首長の責任感の欠如、自覚の不足です。このようなリーダーの感覚では普通の民間会社なら倒産してもおかしくない。私はこのような問責事件は「政策以前の問題だ」と考えますし、パネリストの枝久保氏からも「素行の問題だ」と厳しいご意見が。木村氏からは「このようなことが問題になるのは市民が不幸だ」と。 
 ただの人物批判ではありません。部長答弁以上の、職員の答弁書以上のビジョンを示さないリーダーで、本当に”幸手丸”の航行は大丈夫でしょうか。会場からも「今の幸手市は市長不在だ」との厳しいご指摘がありました。

 次に、会場の皆さまの関心あるテーマ第3位は「治水対策」でした。先月の台風18号で多大な被害が発生した衝撃は生々しく皆さまの記憶に残っています。私も議会活動報告の中で、市内の水路地図に今回の被害箇所を書き込んで皆さまにご説明をしました。
 会場からは「治水対策は進んでいるのですか」との質問がありました。幸手市には北に行幸湖という権現堂調節池があります。そして、南には幸手市と杉戸の行政境に数年前に大島新田調節池が作られました。そして、西に香日向地区の汚水・雨水を受け入れる調整池があります。現在のところ、市内の大きな貯留施設は3つです。
 国道16号線下に首都圏外郭放水路が整備されて、市内の水が大きく改善されていますが、しかし、局部的に大雨の度に交通規制、床下浸水、床下浸水を繰り返す地域への本格的な改善は進んでいません。
 私は、今回の台風で、香日向という一番川上の地区で大中悪水路が中央通にまで越水していることに注目しており、香日向より川上での対応の必要性を強く感じていることをお話ししました。また、枝久保氏からも牛村橋周辺の治水構想が、また、木村氏からは、「国、県、他の自治体との交渉こそ首長の力量を発揮すべき。若いファミリーが幸手市に残る条件の1つに治水対策がある」との熱い思いが語られました。

 このほかにも、会場からは、「香日向に下水道本管がくる時期」についてや「調節池など、現在の幸手市の状況を市はきちんと調査し、把握しているのか」などについてご意見がありました。

 大きな事業は、市長のリーダーシップなくしてなり得ません。もう、現市政の手法では限界です。今回、木村氏、枝久保氏を交えて行ったパネルディスカッションで、「今、なぜ市政一新なのか」を改めて納得していただけたものと考えます。パネリストの木村氏の話もとても説得力があり、どのような質問にも丁寧に、的確に、簡明に答えておられ、信頼感を感じていただけたのではないでしょうか。これから市内各地で木村氏のミニ集会、街頭演説などが行われます。皆さまには是非、耳を傾けていただきたいと存じます。

同日夕刻の「木村純夫を励ます女性の集い」でも、簡潔、明瞭で責任感を感じる本人の訴えが会場の皆さまに大いに共感を持ってお聞きいただけました。女性の皆さまにはお忙しい中、ご来場賜りまして誠に有難うございました。
 

 
 

 

9月議会最終日の顛末

2015.10.02

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昨日の新聞より

 昨日の埼玉新聞、読売新聞・朝日新聞の埼玉版に、幸手市議会に関する記事が掲載されていました。本来なら、新聞報道より前にこのブログでその顛末をお伝えすべきところでしたが、夜8時ごろまでかかった審議のあと、更に広報編集委員会があり、昨日も腰を据えてパソコンの前に座る時間がとれず、今頃になってしまいました。

 まず、最終日に傍聴にお越しくださった皆様、インターネットをご視聴くださった皆さまには遅くまでありがとうございました。議会では1つ1つ手順を踏んで「手続き」を整えるため、幾度も休憩が入り、会議が延長。結局、最後までお見届けくださった傍聴者は1名のみとなってしまいました。傍聴席では休憩も取りにくいなか、多くの皆さまにお付き合いいただきましたことに感謝申し上げます。

 さて、各新聞がどのように報じているか。このブログトップページにリンクしているYahoo Newsにも出ているので、「どうなっているの、幸手市」とご心配をおかけしているかもしれません。昨日の新聞記事と、補足のお話しをお伝えしたいと存じます。

■10/1 読売新聞 「一般会計決算案認めず」
 幸手市議会は30日、2014年度一般会計決算案を不認定とした。不認定に法的拘束力はないが、市内の都市公園を一括管理する指定管理者の収支が書類によって異なり、「公園等指定管理料」(約4900万円)などの支出が不適切として、調査特別委員会を設置した。
 また、今年度一般会計補正予算案の「街路灯設置事業補助金」(1000万円)を500万円減額する修正議案と、渡辺邦夫市長の問責決議もそれぞれ賛成多数で可決した。市などによると、渡辺市長は昨年8月、ゴルフ大会に出て、都内で開かれた首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の建設促進期成同盟会総会を欠席。渡辺市長は「深く反省している」とコメントした。 

■10/1埼玉新聞 「公務欠席ゴルフ大会に 幸手市長に問責決議」
 幸手市議会は定例会最終日の30日、公務の圏央道建設促進同盟会総会を欠席して親族主催のゴルフ大会に出場したとして、渡辺邦夫市長への問責決議を賛成多数で可決した。
 一般質問で指摘された渡辺市長は参加を認めて謝罪したが、問責決議では、欠席したことに反省を示していない、と指摘。「市議会は市民から信託された行政の最高責任者として反省しない市長に猛省を求める」としている。問責決議案は大平泰二議員(共産)が提出した。
 また、市議会は任期満了を迎える教育委員に身を引くよう促す行動をしたことは行き過ぎた行為として、手島幸成議長にも問責決議を提出、可決した。

 このほか、埼玉新聞はさらに「公園管理委託で調査特別委設置」、朝日新聞は「幸手市長問責案を可決」との見出しで報じています。

 さて、ことの顛末はこれらの新聞の通りですが、埼玉新聞の記事にも渡辺市長が「このたびの問責決議については、深く反省しております。今後、さらに身を引き締め姿勢にまい進してまいりますとのコメントを発表した」とあるのですが、これは一体、どこで、誰に向かって謝罪されたものなのか…?報道向け…?
 実は、この問責案の決議は市長退室のもと可決し、その後自席に戻った市長からは何の言葉もありませんでした。また、議会終了後、まだ議員が残る議員席に来て、問責案に反対討論をした議員に歩み寄り、お礼と労いの言葉をささやく姿を見るにつけ、「本当に反省しているのか」と思わざるを得ないチグハグ感が否めません。
 また、修正案は、今年度当初560万円だった「街路灯設置事業補助金」に1000万円の補正予算が組まれたものを、議員提出議案として500万円に減額したものです。提案者からは、本来の自治体の予算の原則、財政規律から見て例外となる「遡及適用」の要綱を、市議会に説明なく”市長裁量の範疇”として3月末に告示し執行するという手法への指摘がなされました。
 私は、当初予算が3倍にもなる補助金補正の計画性の有無、他の事業や補助金事業とのバランスや均衡を欠くことを指摘し、増額補正は、今現在申請があがっている約500万円にとどめるのが妥当と考え、賛成。賛成討論では、補助金の遡及適用など、議論が分かれる異例な扱いとなる事業では、執行部から議会への事前の積極的、かつ十分な説明がなされるよう改善を要望いたしました。

 この補助金は500万円を減額してもなお、今年度予算では1060万円まで申請可能です。次年度も申請を受け付けます。財政的にも厳しい幸手市の補助金事業として、関係の皆さまにはご理解を賜りたいと存じます。

 さて、私の判断ですが、私はこれらの案にすべて賛成いたしました。

今日は議会最終日

2015.09.30

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さまざまな課題を残した今議会が終了

 9月議会は、昨年度の決算と今年度の補正予算の審議が主な活動でしたが、それぞれに大きな課題を残したと言って過言でない状況となりました。

 今議会の常任委員会では、先日もお伝えいたしましたが、文教厚生常任委員会では補正予算の否決、建設経済常任委員会では決算が否決という結果となっています。それらに伴い、今日の朝の議会運営委員会(議会の運営に関して審議する委員会)で、新たな議案が出ることが予定されています。

 幸手市の現状として決して好ましいとは思えない状況で、それぞれの議員がどのような判断をするのか。皆さまには、議会傍聴、インターネット中継などにて注目いただきたいと存じます。時間は午前10時からです。

 私も建設経済常任委員長として、委員会の審議をまとめた「委員長報告」をするほか、討論にも立ちたいと思っています。ここ数日、そんなこんなで様々な調整や思考整理などで慌ただしく過ごしておりました。ブログの更新が途絶えておりまして申し訳ございませんでした。

只今、読み上げ練習中です。実は今、歯の治療中で、委員長報告や討論の滑舌に少し不安が…。できるだけ明瞭にと努力いたしますが、よろしくお願いいたします。

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