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問責決議案全文

2012.06.20

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決議案第2号 渡辺邦夫市長に対する問責決議 全文


 昨年3月の東日本大震災以降、国・県はもとよりすべての地方自治体が住民の安心安全を守るため防災に対する備えの強化や、より機能する危機管理体制の構築に全力を挙げています。
 渡辺市長自らも「災害時の的確な対応と備蓄の充実」を市長選挙のマニフェストに掲げその早急な実現を市民に表明しており、本市においても様々な災害に的確に対応できるよう防災・危機管理体制の整備に取り組んでいるところであります。
 このような中、市長は4月28日から5月3日にかけて海外に旅行し、一週間近く幸手市を不在としました。5月3日には、関東地方が強い勢力の低気圧通過による豪雨にみまわれ、幸手市においても道路冠水等の被害が発生し、職員も緊急に出動してその対応に追われています。また、日本の各地で大地震が発生する確率が高くなっていると言われ、埼玉県南部地域でも多くの地震を感知している現状を踏まえると、いつ何が起きるかわからない状況であることは周知のとおりであります。
 このような現状を認識せず、公人である市長が自らの不在や不在時の連絡体制を公式に表明しないままに、幸手市を不在とし海外に旅行したことは「危機管理意識」はもとより、「市の最高責任者」としての意識欠如の表れであり、市政に対する市民の信頼・信用を大きく失墜させるものであります。
 したがって、渡辺市長に猛省を促し、強く責任を問うものである。
以上、決議する。

  平成24年6月20日
                     幸手市議会

 これが決議案の全文です。「公人は決して休暇を取るな」と言っているわけではないのです。昨夜は台風4号の影響で石巻市では4千世帯、1万人規模の避難勧告が出されました。このような非常事態に、指揮官不在、職務代理者も決めないまま対応するような事態を避けるための問責です。

 この決議案は先のブログでもご報告しましたが、否決されてしまいました。それぞれの議員によっていろいろな判断はあるでしょう。提出者に名を連ねた私も、今回、否決されたことは残念なことではありますが、これは致し方ないことと思っています。しかし、それよりもやっぱり・・・、議員の意思が充分に示されないまま無記名での投票となったことが、もっと残念でなりません。

これでいいのか 幸手市議会!!

2012.06.20

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市長問責決議案に「無記名投票」採用、議員の意思が不明なまま否決に!!

 今日、議会最終日、私たち「会派先進」と「明政」は決議案第2号として市長の問責決議を上程しましたが「無記名投票」により否決されました。

 問責の理由については後に詳しく記載いたしますが、要約すれば、『公人である市長が4月28日から5月3日まで、自らの不在や不在時の連絡体制を公式に表明しないままに、海外に旅行をし幸手市を不在としたことに対して、市長の「危機管理意識」と「市の最高責任者」としての自覚の欠如に反省を促し、責任を問う』ものでありました。

 私たち「先進」と「明政」の会派5人は、反対者からの質疑や反対討論に備え、準備をして決議案提出に臨んでおりましたが、この提案に対して、反対者からの質疑はなし、反対討論もなし。賛成討論をいつ出すかと思う間に、採決の段となり、ある議員より「重要案件につき無記名投票を」と求める動議が。そして、「異議あり」の声も空しく議長により無記名投票という方法が採択され、有効14票のうち、賛成5・反対8・白票1で否決されてしまったのです。

 この採決の流れには、傍聴者からも「これでいいのか、幸手市議会!」との厳しい声が。確かに、「幸手市議会会議規則」では無記名投票も規定されてはいます。2名以上の議員から要求があれば、議長は採用せざるを得ないということではありますが、しかし、あまりにも手回しよく、また、議員が反対の理由も示さず、議論もせず「無記名による採決」が行われた意味は大きなものがあります。
 これまでもこの「無記名による投票」は議会の「伝家の宝刀」。抜かざる刀だったとわれらと行動を共にしたベテラン議員。これを多用することになれば、議会は態度を明らかにすることなく、ただ覆面にて決する機関となり果て、「言論の府」としての使命は全うできません。
 第一、この議案を無記名での採決とする意図は何なのでしょうか。

 白票を投じたのが誰かは不明ですが、少なくとも賛成者は「先進」の3人と「明政」の2人に決まっているのです。ということは反対者9人は自ずとわかるのですよ。それなら、きちんと自分の意見を示して反対されればよいと思うのですが、皆さんはいかがですか?

 今はまだ、自分自身の考えが整理できていませんので、この事実以上のことは今は書けません。また、追ってご報告していきたいと思います。