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9月議会の議案より

2013.09.06

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平成24年度決算における一般会計の収支

 9月議会は前年度の決算認定が主な議案となります。一昨日までは突貫で一般質問の準備をしておりましたので、昨日から本格的に決算書等の精査を始めました。

 先日、市民が負担する税と受け取るサービスを一人あたりに換算した数字をお知らせしましたが、第2弾として、平成24年度の財政規模、基礎的な数字をお知らせします。これらの”数字”が表す幸手市の状況については、今後、各常任委員会の審議の中で明らかにしていくことになります。委員会が終りましたら、またご報告することにいたします。

■一般会計
   歳入総額 約168億 929万円(H23年度比3.3%増)
   歳出総額 約156億4193万円(   〃  4.9%増)
歳入歳出差引額 約 10億5467万円
   市債残高 約115億6205万円

 規模が大きくなったからと、財政が豊かになったとは言えません。例えば、民生費が増える=増えると国からのお金が入ってきますが、市は素通りするだけで、それで市の財政が豊かになったとは言えません。
 一方、差引残高がたくさんあって貯金ができたように見えても、当年の事業をしないで貯めこんでいては町は発展しません。
 市債も、量よりも中身が大事です。幸手市では115億円という、予算規模に近い金額の市債が発行されていますが、この多く=約70億円は「臨時財政対策債」と言って、本来なら国の交付金とされるものを市が肩代わりして市債を発行するもので、元利金とも最終的は国が補てんすることが約束されている借金です。ちなみに、平成24年度は23年度比、地方交付税が減額され、臨時財政対策債の起債が増えています。国の借金がうなぎ上り状態の中、将来世代にツケを回すことにならないのか、少し心配ですよね。

 このように、ただ数字を見比べてもわが町の現状は分かりません。ただ、今の私の感想では、差引残高が昨年よりは圧縮されたものの、少し多く残し過ぎていないかと見ています。無駄遣いはNGですが、事業をやらないからお金が貯まるというので困ります。
 来週開催される常任委員会での審議を通してこの数字の意味を確認していきますので、私なりに気づいた点については今後、皆さまにお知らせをしていきたいと思います。
 
 その他、義務的経費と呼ばれる歳出について。

 人件費 33億2904万7000円(H23年度比 0.9%減)
 扶助費 32億6140万6000円(   〃   7.7%増)
 公債費 13億3750万9000円(   〃   2.0%増)

となっています。扶助費は生活保護や障害をお持ちの方へのサポートなどに使われるお金で、金額にして約2億円というたいへんな伸びを示しています。

 また次回、他の数字をお伝えします。