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14年度地方交付税の交付決定

2014.07.28

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市町村、埼玉県2年連続減 消費増税で収入増 埼玉新聞より

 政府は、地方交付税の財源不足を補う地方交付税(普通交付税)の2014年度交付額を決めた。埼玉県の63市町村分は前年度比3.8%減。消費税率の引き上げに伴い、自治体の収入が増えたことが主な要因とみられるー。

 このような書き出しで、今日の埼玉新聞に県内の市町村の兵瀬14年度地方交付税の交付額、増減率が載っていました。

 地方交付税は、行政サービスに必要な歳出と歳入の差額分を国が自治体に補てんする仕組みです。都道府県で地方交付税が不交付なのは東京都のみ。県内市町村では、不交付団体は戸田市と三芳町。戸田市は32年連続ということ。 
 戸田市は工場などが多く、安定した固定資産税が見込める市とされていますが、その立地をみると、荒川の河川敷も含む18.17?の面積に埼京線の駅が3つ。東京外環道・首都高速埼玉大宮線が十字に交差。マンションなど中高層の建物が立ち並び、13万人弱の人口が住むというコンパクトで人口密度の高い都市という特徴があります。
 幸手市が33?に5万3000人ですから、その過密ぶりは歴然です。

 一方、三芳町は戸田市よりもっと小さな町で、なんと15.3?の面積に約4万人が住むという超コンパクトな町です。埼玉県では東京から一番近い町でもあります。ちなみに、平成26年度の一般会計予算は約150億円で、町税収入が71億円、負債総額(地方債)は約38億円で、臨時財政対策債は発行していません。
 幸手市の一般会計予算が164億円、うち市税収入が62億円、負債総額(地方税)が約121億円(うち臨時財政対策債はH26末で81億円の予測)ですから、身軽さでは太刀打ちできません。

 そのようなことを前提に、14年度の地方交付税額を39市(戸田市を除く)で比較してみると、増減率が減=29市、増=10市。幸手市は増減率では狭山市の17.2%に続いて2位の6.2%増となっています。

 今朝、早速、財政担当者にこれについて尋ねてみました。会議前という事で、十分な聴取はできませんでしたが、過去の職員数減などの実績に対しての加算があったことも増額の理由の1つという話でした。他の町が消費税増税で税収がアップしているということを考えると、わが市の消費力の弱さを思わずにはおられませんが、さりとて増額の理由は短絡的に税収がないというような要因で語れないようです。わが町がどのような理由で増額となったのか。自分なりにできるかぎり突き詰めていけたらと思っています。

幸手市の存続がかかる「人口減少問題」をたいへん憂慮しています。しかし、無用に恐れず、やるべきことをやっていく。それには現状分析が大事です。でも、数字の分析は難しいですね。数字の分析にお詳しい方、是非、ご教示いただけると有難いです(願)。