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気になる人口問題 4 

2014.08.18

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いよいよみんな動き出した

 8月18日 日経夕刊より

 「ウエルカム赤ちゃん ~こんな街なら産みたい~」

 ―「この会議が50年先、100年先の京都の未来を握る。タブーを恐れない議論をしてほしい」。京都府知事の山田啓二(60)は、京都市で開いた「京都少子化対策総合戦略会議」の冒頭であいさつした。知事は全国知事会で「日本は死に至る病にかかっている」とし、知事会会長として少子化非常宣言をまとめたばかり・・・」―

 京都では知事でさえ、こんな会議を立ち上げているんですねぇ。京都府は合計特殊修正率(1人の女性が生涯に産むと推定される子の数)は2013年で1.26。都道府県では東京都に次ぎ、ワースト2が定位置になっているということ。京都は観光地として知られる華やかな市内と違う山間部も多く、人口維持は大変なのだろうと思います。5年前に比べ出生数も2000人近く減。6月には補正予算で約11億円を少子化対策に投入し、「5年で出生数を2000人増やす」と目標を揚げたということのようです。

 新聞には他にも、人口5万5000人、毎年500人程度減っているという熊本県山鹿市が、11年に市が結婚支援に踏み出した事例や、現状打開の成功モデルとして石川県川北町を紹介。川北町は若年女性人口の増加率が15.8%と全国一。出生率も1.62と国を上回っています。これまでも思い切った子育て政策を展開し、町民支援の質を保ちながら、約6300人の人口を7000人に増やすのが目標ということ。
 また、秋田県大潟村は人口増加率15.2%、13年の出生率が1.43。集約農業による県内トップの平均所得が若者を引き付けています。昨日のブログで取り上げた総務省の「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」でもそんな結果がでていました。

 翻って幸手市は、昨年8月1日から今年8月1日の1年間で、な、な、なんと、1317人減(日本住民のみ)で、外国人住民の方738人を入れてやっと5300人をキープ。特殊出生率1.16は、全国の自治体では1675位です。

 実は、京都府知事の衝撃どころではない状況です。現実はかなり厳しいということに、改めて危機感を感じざるを得ません。