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社会現象 ポケモンGOとスマホ口座と…

2016.07.26

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トラブルに対応するのは、だれ?

 スマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO」が配信された22~24日の3日間で、車の運転中にゲーム画面を注視していたとして、20~49歳の男女計8人が摘発されていた。

 また、日本各地でも71件の摘発があり、実際に事故が発生しています。都道府県警や警察庁では、さらに、市教委は子どもたちに、歩きスマホなどの注意喚起をしているというのですが、確かに、一昨日、電車を利用した際、車掌さんが同様のアナウンスでホームでの事故の注意喚起をしていました。

 なんたること。このようなゲームは個人の趣味や楽しみでありますが、事故が起きたら巻き込まれるのは他の人です。このゲームによって、このような注意喚起を日本中で、世界中で、多くの人の時間や手間をかけて行わなければならないなんて、ばかげた話ではありませんか。
 社会現象を巻き起こしているゲーム配信者にこそ、このような手間と注意喚起のコストを求めるべきではないのか。

 また、2018年春には三菱東京UFJ銀行が、スマートフォンで「本人確認」するシステムを新たに作るということ。9月からスマホで預金口座を開設できるようにし、2018年春にはキャッシュカードなしでスマホだけでATMから現金を引き出せるカードレズサービスを導入する計画だというのですが。

 私はどちらかというとアナログ人間で、このようなサービスに疎いので心配してしまうのかもしれませんし、すでにインターネットで様々なサービスが提供されているのを上手に使いこなしている方もいらっしゃると思います。
 しかし、本人確認という、個人認証の核となる部分があまりに自動化・無人化されてしまうことで、予想もしない悪い影響が出ることはないのか。今の時代は「性善説」では収まらないし、何もかもが1つにまとまる怖さもあり。新聞などでは、スマホの役割が増すほど、なくしたり壊したりしたときに日常生活に支障が出るリスクも高まるとしていますが、スマホの安全性が確保されているとはいえ、情報の流出やハッカーなどの脅威は依然消えてはいません。
 このような仕組みを使うのも使わないのも個人の選択であり、なくす、壊すは自己責任ですが、他人を巻き込むリスクに対しては、このような仕組みを世に送り出した最低限の責任とセキュリティー強化や社会的コストを何らかのルールで製造者に求める議論が必要なのかなと思うのですが。その辺がどうなっているのか。ご存知の方は是非お教えください。

 昨夜のテレビで、警察(交番)で学生のインターンシップを受け入れているというニュース(確かそのような内容)が流れていました。警察官のなり手不足への対応とのことですが、このような新しいサービスが提供される度におまわりさんの仕事が増えては、人材確保は困難です。
 
 介護保険利用も措置から契約に代わり、サービスを利用者が選べるようになりました。サービス利用=自己責任を肝に銘じて。便利さを享受する前に、そのサービスを選択しようというときは、まずは「トリセツ」を熟読する習慣を付けないといけませんね。
 アナログ人間には住みづらい世の中になってきました。