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一般質問まとめ
今議会は質問時間が30分でした。4項目のうち、1項目目のGIGAスクール構想に15分、2項目の人口問題、移住・定住政策は10分、後の2項目が5分という配分で忙しい質問となってしまいましたが、まず、1項目についてお知らせいたします。
1.幸手市GIGAスクール構想の推進について
国のGIGA〔Global and Innovation Gateway for All〕スクール構想が昨年から一気に加速。
幸手市はこれまで学校のICT化を進めて来ましたが、今般のタブレット端末配備では、昨年度のGIGA用高速大容量の通信環境整備、今年度の児童生徒1人1台タブレット端末の貸与で、ハード面の装備は概ね完了。セキュリティ対策や使用のルール化、家庭の理解なども進んでいます。
質問ではタブレット元年の幸手市の現状を確認すると共に、課題として、GIGAスクール構想の推進体制について教育長と議論。現在、幸手市教育委員会では若い指導主事の先生と、各学校のICT担当の先生で構成されるICT教育検討委員会、ICT教育推進委員会が精力的に機種の選定や活用推進、ルールづくり、広報などに取り組んでおられます。その仕事に敬意を表するものであるが、今後のさらなるStep upや次なるフェーズに切り込むには、GIGAスクール構想を包含し幸手市のICT教育全般を統括する役職の設置や人材の登用、若しくは専従の課の設置などを検討すべきではないかと提言。組織の有り様は成果を左右する。これは私の持論です。そしてその思いは教育長と共有できたものと認識します。
国が目指すGIGAスクール構想は、明治以降の国家的学力観、学習観、授業観、さらに学校観まで変えてしまうほどの大変革です。しかも全国の自治体が同じ土俵で一斉スタートするこの事業は絶対遅れをとるわけには行きません。教育委員会の目標の指標化と達成に向けた行程管理、評価体制の早期構築を期待したいと思います。
さらに私からは、現場へのサポート(小規模校の負担軽減、学校への支援員常駐、特別支援や不登校支援のデザインづくり)と、学力・視力・脳への影響の長期追跡調査、原体験や幼児期のいたずら推奨などをお願いしました。いたずら?とおっしゃるなかれ。いたずらは子ども時代に十分味わうべき子どもの権利です。好奇心に裏打ちされたいたずらや、五感を刺激するような感動を伴う原体験は、大人になってからの想像力の源泉です。大いに鍛えておきたい要素です。
そして、最後にシメとしてお願いしたのは、情報の整理術の体得です。実は情報社会の今日、良い情報を取捨選択し、活用する。そのための情報の整理力は能力であり、意識せずにこの能力を自在に扱える素養は必ず子どもたちの一生の宝となると私は確信しています。
♥我を振り返れば、今回、15分の質問のために、私が集めた紙ベースの資料は膨大な量となりました。自虐的に言えば「こんな私がICTを語っていいのか」と思うくらいです。私たちの世代はこれでも通用するが、これからの子どもたちはペーパーレスやオンラインがスタンダードの社会を生きることに。情報の整理整頓術は貴重な"技“です。ペーパーレスとは無縁の、部屋に広がる書類 の海に漂いながら、つくづくしみじみ思う次第です。