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郷土資料館企画展

2021.06.16

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彰義隊士 横山光造の陣笠

昨日、所用で幸手市郷土資料館に行って来ましたら、上記企画展が開催中でした。小さな企画展ですが、今年のNHK大河ドラマ主人公の渋沢栄一らとともに江戸末期の市中巡邏警衛と第15代将軍の護衛のための「彰義隊(しょうぎたい)」第11番隊士として参加した横山光造という人をテーマとしたタイムリーな展示です。

学芸員の説明では、横山光造は杉戸生まれで、剣術「柳剛流(りゅうごうりゅう)」の使い手です。柳剛流とは、総新田出身の岡田惣右衛門奇良が考案した剣術の一派で、脛を払うなど実戦的な要素が人気を呼び、多くの門人を輩出。横山光造もその門下で剣術を習得。
企画展では横山光造が使用していたという陣笠と、江戸上野の東寛永寺で彰義隊と新政府軍が激しい戦闘を繰り広げた「上野戦争」を描いた錦絵が飾られています。

横山光造は、歴史の表舞台から離れた後、安戸(現在の戸島)の地で八代村初代村長(明治22年町村合併により誕生した村)の新井愛太郎の庇護のもと、地元の人に剣術を教えながら余生を過ごし、明治32年(1899)3月24日に81歳の生涯を終えました。戒名は「柳剛院彰義居士」。柳剛流は今も脈々と受け継がれ、現在は幸手市武道館の剣術のクラブとして継承されています。

詳しくは是非、郷土資料館にお出かけを。大河ドラマに描かれている幕末の混乱の中、幸手に所縁のある人が関わっていたという。歴史を身近に感じる企画展です。
展示期間は7月18日まで。お出かけの際はコロナ対策、マスク着用の励行をお願いいたします。

♥この企画展はタウン紙「アットホームニュース」にも掲載され、来館者が増えるなど反響があるとのこと。歴史って面白いですね。
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