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台風14号への備え

2021.09.17

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今日夕方、福岡県に上陸

大型台風14号は、1時間におよそ25キロの速さで東北東へ進んでいます。明日にかけて西日本から東日本を東へ進み、明日夜には東海道沖で温帯低気圧となって、19日朝にかけて伊豆諸島付近へ進む見込みとのこと。

今はまだ静かですが、埼玉県では、明日は広い範囲で雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる予想で、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒が必要とのことです。

♥今日の建設経済常任委員会冒頭、市ではすでに倉松川へのポンプ設置を完了。内水に備えているとの報告がありました。今回の台風は日本列島の西半分を雨雲が覆うほどの大きさで、どれくらいの勢力を残して関東に到達するか心配なところです。今後発表される台風情報、警報・注意報、気象情報、竜巻注意情報、早期注意情報等にご留意ください。

令和2年度決算概要

2021.09.13

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今日から始まる決算審議の前に

今日から決算審議が始まります。幸手市議会では3つの常任委員会を設置して議案を審議します。トップバッターは私が委員長を務める文教厚生常任委員会。委員長としてスムーズな審議ができますよう委員会運営に務めたいと思います。議案は、昨年度決算、今年度補正予算、条例改正などで、昨年度は新型コロナに対する対策費として、国から多額の交付金が配分されいろいろな事業が展開されました。委員会審議の前に、まずは決算概要をお知らせいたします。長文となります。ご関心のある部分をご確認ください。

令和2年度決算の特徴】
◇決算規模

■歳入総額 約227.3億円
 (前年度約171億円→33.2%増)
■歳出総額 約218.8億円
(前年度約164億円→33.4%増)
※歳入歳出ともコロナ対策費増により過去最高

◇単年度収支、実質単年度収支
■単年度収支 約2.1億円
■実質単年度収支 約2.3億円
※ ともに5年ぶりの黒字です。この数字が即、自治体財政の赤字や黒字を意味する訳ではありませんが、前年までは大型事業の経費が膨らんだことなどを一因として単年度収支、実質収支ともに赤字決算が続いていました。

◇ 歳入金額トップ6
?国庫支出金 約83.5億円
(構成比36.7% 前年度比247.9% 約59.5%増)
?市税 約67億円
(構成比29.4% 前年度比△約0.5億円)
?地方交付税 約24億円
(構成比10.6% 前年度比1.3% 約0.3億円増)
?県支出金 約10.7億円
(構成比4.7% 前年度比△2.4% 約0.3億円減)
?地方消費税 約10.5億円
(構成比4.6% 前年度比22.5% 約1.9億円増)
?市債 約10.3億円
(構成比4.5% 前年度比△5.7% 約0.6億円減)
※市税は、前年度収入が対象。大きな落ち込みなし
※国庫支出金は、コロナ対策費などを含め補正12回/年度。第2号補正では全国民への10万円給付等約52.1億円が交付に。

◇歳出金額トップ5
?総務費 約67億円
(構成比30.8% 前年度比287.3% 約50億円増)
?民生費 約65億円
(構成比29.7% 前年度比3.4% 約2.1億円増)
?教育費 約21.4億円
(構成比9.8% 前年度比25.9% 4.4億円増)
?衛生費 約14.3億円
(構成比6.5% 前年度比17% 約2.1億円増)
?公債費 約12.3億円
(構成比5.6% 前年度比1.1% 約0.1億円増)
※総務費は10万円特別給付を含む

◇性質別支出
■義務的経費 約77.7億円
(構成比35.5% 前年度比4.5%増)
■投資的経費 約10.4億円
(構成比4.8% 前年度比△18.6%)
■その他経費 約130.6億円
(構成比59.7% 前年度比53.8億円増)
※義務的経費は、人件費、扶助費、公債費ともに増。人件費は、職員数微増。会計年度任用職員制度導入などが影響し、前年度比8.2% 約2億円増。
※投資的経費は、単独普通建設事業費が△約2.4億円。構成比、金額ともに平成23年度来最低水準に。
※その他経費は、コロナ対策を含めた各種補助金等が前年度比225.6% 約53.6億円増に。また、特別会計(後期高齢者医療・介護保険)への繰出が増える一方、物件費や維持補修費はマイナス決算に。

◇財政力指数  0.735(前年度0.728)
※基準財政収入額を需要額で除した数字です。数字が上がったのは喜ばしいことです。

◇財政構造の弾力性
■経常収支比率 92.3%(前年度比0.1ポイント増)
■公債費比率 3.7%(前年度比0.1ポイント減)
※幸手市の財政規模で経常収支比率の上昇は例え0.1ポイントでも厳しい。
※公債費比率とは地方債の元利償還金に充当された一般財源の標準財政規模に対する割合です。地方債は公共施設や道路、水道、下水道などの整備に充てた借入金で、後年度に返済のための元利償還金が発生します。これが公債費ですが、この数字は単にポイントが下がれば良いというものではなく、施設整備などのやらねばならない事業が先送りされていないかや、今後の返済予定などのチェックなく安易に判断はできません。財源の厳しさは考慮しなければなりませんが、それにしても公債費が3.7%は私としては少し低すぎるのではないかと感じています。これについては総務常任委員会終了後に改めて取り上げます。

◇積立基金残高
■令和2年度末 約8.8億円(前年度比△5.8%)
※積立金より取崩額が上回った結果、財政運営の厳しさは増しています。青写真づくりを進める庁舎建設。基金は苦心の中、0.5億円を積立。

◇財政負担額
■約15.2億円(前年度比△8.2%)
■市民一人当たり301,435円
※財政負担額=地方債残高?翌年度以降支出予定額?積立基金現在高
※人口1人当たりの財政負担額は、H30年度をピークに減少傾向にありますが、301,435円は過去10年の推移からはまだ高い水準と言えます。

♥いろいろな数字を見てきましたが、木村市政が引き継いだ財政はかなり厳しいものです。来年度は木村市政3年目の予算編成となります。これまで以上に時代の変化に対して、また、木村市政折り返しとして、政策のギアを上げて行かなければならない大切な年。副市長が中心となってまとめている市長公約実現に向けた工程表も近々公表されるとのこと。決算を踏まえ、創意工夫で市民満足度の高い施策を実現していただきたいと切に期待するものです。

著作権

2021.09.12

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財産権と人格権

皆さんは「著作権」を意識することはありますか?会社や個人で広報やチラシなどの作成に携わっておられる方は一番気をつけておられる分野かもしれません。しかし、何でも簡単にコピペすることができる時代、私たちが無意識にやっていることが法律違反や他人の権利を侵害していることは若しかしたら少なからずあるのでは。実は、今回、著作権を考える機会がありました。少し勉強したことを備忘録方、皆さまにもお知らせいたします。

著作権については近年、法律の改正が頻繁に行われています。調べてみると、平成30年(2018年)に行われた通常の著作権法改正とTPPによる改正で2回、令和2年(2020年)に1回、令和3年(2021年)に1回と、合計4回の改正が行われています。2019年を除いて毎年改正されています。TPPによる改正は環太平洋パートナーシップ協定の中で、著作権を70年とする諸外国の規定に日本が追従したものです。それ以外は、昨今のデジタル化や学校教育のICT導入の加速が従来の法律では追いつかない速度で変化していることへの対応です。特に、令和2年12月の改正では「授業目的公衆通信補償金規程」が規定。一般社団法人授業目的公衆通信補償金管理協会が設立され、学校教育の著作権に関する事務の煩雑さを省くことも目的に、一律の補償金が課せられるようになっているようです。

【授業目的公衆通信の回数にかかわらず支払う補償金の額】
幼稚園 60円/人/年
小学校 120円/人/年
中学校 180円/人/年

この他にも学童クラブや保育園、子どもセンターなども対象のようです。今年度当初予算ではこれらの名目の予算計上がなくスルーしていましたが、法改正に伴う補償金支払いについては月曜日、改めて市に確認したいと思います。
今日はこの分野ではなく、「人格権」にフォーカスしたいので、これら詳細についてはまた別途に(文化庁や総務省などが情報を提供しています。ご関心のある方はお調べください)。

さて、人格権についてです。今回、私が著作権を考えるきっかけはある公共の場所に作品を展示するという機会にエントリーしたことに始まります。展示の題材は「日本の秋 ?くちびるに歌を?」。唱歌などの懐かし系の歌の歌詞にイメージに合わせたクラフト工作(折り紙や切り紙など)を貼った作品です。まず、扱いたい楽曲を選曲。選んだ歌の半分は著作権フリー、半分は著作権保護期間のものでした。問題は著作権保護期間の歌です。
著作権保護期間にある楽曲は使用の許諾を得なければなりません。そこで楽曲を管理する団体であるJASRACに保護期間の楽曲について確認。すると、「財産権」の観点からJASRACに財産権に補償金を支払う必要あり。その額一画面に付き3000円。その他に、今回の場合は作品の一部に歌詞を利用する「美術作品」に該当し、その場合には「人格権」が発生することが分かりました。「人格権」とは作家の意図に反した不当な扱いを制限するためのもので、それは作家に許諾を受ける必要があります。

お金もかかるし作家の許諾を得るのは大変な作業です。法治国家の日本では何かやると必ず法律にぶち当たる。しかし、違法が分かっているのにこのまま進めることはできない。法律の壁を越えなければ何も出来ないということです。悩ましいことですが、今回はいろいろ考え、著作権保護期間の楽曲は断念。安全に利用できる著作権フリーの楽曲を選び直して作品を構成することにしました。

ボランティアや営利でなくても、他人の著作を個人の楽しみを超えて使用するようなときは要注意ですね。普段は気付かないことですが、何か活動してこそ分かることもある。勉強になりました。

♥さて、ある機会とは。実は幸手駅自由通路に設置されたステーションギャラリーにエントリーしました。10月から1ヶ月、作品が展示されます。団体名以外個人名は出しませんが、題名は上記の通りです。もし、自由通路を利用されることがありましたらみていただけると幸いです。作品は展示が終わりましたらこのブログにも掲載いたします。

♥♥私の趣味の域のクラフトです。これまでも父が入院した時の元気づけや実家の廊下の飾りとして楽しんできました。実は4月にもエントリー。「春爛漫」という作品を展示させていただきました。今更ですが…。

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※文字が薄くてすみません。設定が変えられず。ご容赦ください。

総裁選 雑観

2021.09.05

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首相 総裁選不出馬に思う

9月に入り、国政に慌ただしい動きが。私は国政を語れるほどの知識もありませんが、一国民として、菅首相の不出馬判断は納得できる"英断"と受け止めています(内幕はいろいろあっても、です)。そんなことで、僭越ながら、少し思いを整理しておきたいと思っています。

さて、菅総理には引き続きコロナ対応に専念いただくとして、総裁選候補者については、複数の方が名乗りをあげておられます。その中の一人、高市早苗氏が先日、ある報道番組に出演。コロナ対策、外交などなど、"水を得た魚"の例えの如く、ご自分の政策や考え方を歯切れ良く生き生きと説明されているのを視聴する機会がありました。キャスターの誘導質問に乱されることなく上手く切り返し、論点をずらさず自分の言いたいことを言い切る。また、奈良出身の高市氏。論が興じてくると関西弁に気さくな人情が見え隠れしホッとする一面も。さらに、国際政治でも物おじしなさそうな胆力なども感じられ、同じ女性として頼もしさと魅力を感じました。短い時間のご出演でしたが、高市氏への認識を新たにした次第です。

一方で、後日の様々な自民党内の動きの報道を見るに、女性が活躍するにはハードルの高い日本の中、さらにまだまだ男性社会の人脈?ルール?しがらみ?きしたり?が色濃く残る政治の世界で、高市氏が並み居る男性候補の"カベ“を突破できるか。推薦人が集まるか。これは注目点と感じます。
いずれにせよ、今回の総裁選が政策本位の総裁選びとなりますよう。それには、総裁選は自民党内のことではありますが、国民の皆さまには関心を持ち続けてくださることが重要です。よろしくお願いいたします。

♥私も地方議員の1票を持つ身。総裁選までの日にちはあまりありませんが、今の日本に必要とされる間違いのない候補者を選べるよう各候補者をウォッチして行きたいと思います。以上、私の雑観でした。いろいろなお考えはあると思います。皆さまには最後までお読みくださりありがとうございました。

寄附金

2021.08.28

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ふるさと納税に歳入

「幸手市に住む高齢女性が、市に1億円を寄付していたことが26日分かった。市はふるさと納税寄付金として計上し、高齢者施設の管理費や子育て基金、地域福祉基金などに組み込む補正予算を議会に上程する」と埼玉新聞などが報じています。ご覧になった方もあるでしょうか。

亡くなられたご主人様のご遺志を継がれてのご寄附があったのは6月だったのですが、ご本人が匿名をご希望されていることから、議会にも概要のお知らせはありましたが、市民の皆さまにお知らせするに至らず。6月に市長から感謝状が送られています。

♥この報道を見た複数の市民の方から驚きと称賛の声が私にも届いています。ご寄附をくださった方には本当にありがとうございます。

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