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低投票率に歯止めがかからない 

2013.10.30

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埼玉県各地で行われた市町長選挙結果より

 今日の埼玉新聞に、今年に入って行われた埼玉県内の市町長選挙の投票率についての記事が載っていました。今年は18もの市町で首長選挙が行われています。

 それにしても、まさに危機的状況です。18首長選挙中14選挙で投票率が前回より下回り、20~30%台が7選挙という結果に。マスコミへの露出度が高い国政選挙に比べて、現職優位の政治情勢や目立った争点が乏しい場合などは下がる傾向にあるということ。全国も同様ということ。

 確かに、”成熟社会”の日本では誰が首長でもやらねばならないことは決まっています。ただ、順番や優先順位において差異が生じる程度と考えてもよいかも知れません。

 ただ、それは「今まで」のこと。時代は急速に進んでいます。これから本格的な少子高齢化社会が到来するに当たって、「今、いかに用意するか」。その先見性ある首長に導かれた自治体と、近視眼的な発想しかない首長に導かれた自治体に雲泥の差がでるのはこれからです。

 「投票」で「政治家」を選ぶというのは本当は大事なのです。政治家というのは国政、県政、市政を問わず、大きな権限を持った人たちです。私たち市民の生活を左右する権利を行使する人たちを安易に選んではいけないのです。直接民主主義的な手法もいろいろ試みられていますが、地域における最後の利害調整はやっぱり「政治」の役割なのですから。

 当然、私たち議員の在り方も問われます。「政治」の本質を、「民主主義」の本質をしっかりと体現できる議員であらねばと思います。それと、大事なことが1つ。それは、「誰にでも分かる資料づくり」が急務だということ。自治体の資料は難しすぎです。複雑すぎです。誰でもが簡単に読み解けるものではありません。
 まずは市民に関心を持っていただくこと。それが選挙の投票率に連動する大事な要素だと思います。そのためには、政治も行政も市民も同じ情報を共有することがまず第一です。情報の透明化というのは不正や不公平を暴くとともに、実態が簡潔に分かることが大事です。

 皆さまの今の生活に即、直結するかというと、そうはいかないかも知れませんが、私は「情報の見える化」が少しでも進むよう議員活動として取り組んでいきたいと思っています。このブログも少しでも発信した情報を共有したり、皆さまのお役に立てるなら…、そんな思いでお伝えしています。