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合意形成の難しさ

2013.07.05

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志木市立市民病院の場合

 昨日の埼玉新聞「志木市立市民病院の委譲先が選定」という記事より。

 経営難から医療体制が混乱していた志木市民病院。今年2月に民営化の方針を決め、「委譲先選定委員会」(医療系大学大学院教授が委員長)が業務の委譲先選定作業を続けていた。6月4日、この委員会による公開プレゼンテーションが開催され、2医療機関から医療体制や経営方針等のプレゼンテーションを受けた。その後、委員会で審議を行い委譲先が選定された、というの記事です。

 外部から見れば手順を踏んで手続きがされたように見えます。しかし、現市民病院委員長らが「今回委譲先となった医療機関に関係する医師が委員会に加わるなどプロセスに問題がある」として公開質問状を提出しているという現状もあるようです。志木市の内部事情は分かりませんが、この記事を見る限り、”合意形成”の不満要素として「プロセス」の不当性が問われているものと思われます。
 
 これからの社会は今まで以上に、みんなで富も負担も幸せも分かち合わなければならない社会だからこそ、”合意形成”に至るための「納得できるプロセス」が大事なのだと思います。先日NHKの番組でも福島県のある市の復興に向けた住民合意の難しさが特集報道されていました。いろいろな考え方を調整するというのは相当難しいことであることは確かです。

 この度の香日向小学校の住民監査請求も然り。合意形成に向け、まず何をなすべきか。今となっては遅きに失した感もありますが、しかし私は、市長、市からの市民に対する十分な説明であると考えます。

このブログでお伝えしていることが、住民、市民の皆さまのご判断にご活用いただけるようこれからもいろいろな情報を書き込んでいきたいと思っています。