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塾弁当
7月6日の日経新聞より
中学校受験をめざして塾に通う小学生が塾の合間に食べる「塾弁当」を作って塾まで届けてくれるサービスが広がっているようです。ご飯のほか、野菜や魚や肉など育ち盛りの子どもに必要な栄養価が気配りされていて、夕食の弁当を作って持たせる時間がない働く母親らにとってはありがたい存在のようだ、という。
記事では、仕事などで塾用の弁当を用意できない親が、子どもに菓子パンを買うお金を渡していると知った小学校で栄養士として働いていた女性が、「夜にも給食があれば」との保護者の声を受けて子ども向け配食サービスを始めたケースを紹介しています。現在は都内の13教室に1日平均100個の手作り弁当を届けるということ。
サービスを利用するまでは、朝作った弁当を保冷剤でくるんで持たせていたという母親は「ご飯がカチカチになってしまい、結局はコンビニでおにぎりを買うこともあった」とコメント。これらの弁当はすべてインターネット経由で注文可能というのも今風です。
私のようなある種古い人間には「そこまでやるか」「そう来たか」と驚きも感じますが、しかし、妙に納得感を感じるのも事実です。老人向け配食サービスがあるのですから、このような子供向けのサービスが出てくることは必然ですし、「食」に意識の高い、かつ、自分で弁当を作ってあげることができない保護者には本当に有難いサービスと言えるのでは。
まだ、東京や神戸など限られた大都市でのサービスのようですが、飲食店経営の企画会社と一緒に塾弁当メニューを考える塾も出ているとか。コンビニ弁当を買うのにも500円程度を持たせることを考えると、1食604円(ほかに1か月分の配達料200円)や1食配達料込で756円などなどの価格もお手ごろ感あり。
働く親には物理的に難しい夕食用の弁当づくり。実は親だけでなく、「美味しくて栄養のある食を孫に」と考えるばば心にもヒットするサービスです。
愛情のデリバリー。世の中、過剰サービスも氾濫していますが、このサービスは「そこまで来たか」「そう来たか」と新鮮な驚きを感じながらも私は非常に納得感を感じました。皆さまはいかがですか?