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原爆の日、そして終戦記念日に思う

2013.08.07

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人は時代と共に子育てをする

 先の太平洋戦争の原爆投下、終戦から68年。今年も昨日、広島で平和祈念式典が開かれています。この式典には毎年、幸手市からも「平和の作文」で優秀賞を受賞した中学生が参加しています。

 私は、地域活動の1つとして「語り継ごう戦争体験談」として、戦争体験者のお話をお聞きして文章にまとめるという活動を、細々とではありますがかれこれ10年ほど続けています。
 いろいろな体験談を記録に残してきました。予科練に志願し訓練に明け暮れたという方、横浜や青森、東京で大空襲を体験された方、学徒動員や学童疎開の体験者、中国大陸で終戦を迎えて引き揚げてきた方など…。
 
 戦前・戦中・戦後、子ども時代に歴史の渦の中で必死に生きてこられた方たちの体験をお聞きして思うのは、子どもたちは与えられた時代の中でしか生きられないということ。目の前の出来事に対応するのが精いっぱいです。

 記録を読み直す度に、以前中学校のPTA活動のある講演会で聞いた講師の一言を思い出します。「人は時代と共に子育てをする」。大人の一人として、責任を感じる言葉です。