2013.08.29

県内の被害総額は…9億円!!
今日の毎日新聞、県内の高齢者を狙った詐欺被害額が1月~7月までの6ヶ月で9億2000万円を超えた、と報じています。
いわゆる「振り込め詐欺」です。警察と金融機関の連携で8億円以上の被害を食い止めたそうですが、それでもこの被害額です。孫を名乗る男から「窮地を助けてほしい」と電話がかかり、郵便局でお金を下そうとする80代女性の様子を不審に思った職員が警察に通報、警官が駆けつけ被害を未然に食い止めたという事例が紹介されています。被害にあった女性は警察から「詐欺です」と説明されても、「あれは孫の声だった。早くしないと遅くなってお金が下せなくなる」と、犯人からの電話を信じ込み、逆に警察官を説得するほどだったというのです。
また、金融機関の職員に注意喚起を受けながらも「孫の結婚費用」などと理由を説明し、職員らの制止を振り切って送金してしまうなどという事例も多いそうですよ。捜査関係者は「犯人は親心に目をつけ、人恋しいと思う高齢者の心理をうまく突いてくる。犯人が電話で装った親族本人が駆け付けても目が覚めない高齢者もいる」と指摘。催眠術にかかったような光景です。
県警では今年1月から、警察署と金融機関を結ぶホットラインを設置。ホットラインというのは、金融機関が通報すると近くの警察官がすぐに来てくれるシステムです。ホットラインを通じて被害防止につながったのが239件。合計8億4464万円にも及ぶそうです。
幸手市でも防災行政無線で度々「振り込め詐欺」の啓発のお知らせが流れますが、うるさがらないで心に銘じていただきたい。「私は大丈夫。だまされない」と思っている人も被害に遭う、ということを。
そして、被害者の数だけ、犯罪に加担した若者がいることも考えていただきたい。たまたま詐欺が「成功」してしまった子どもたちの人生を考えると暗い気持ちになります。子どもたちを絶対、犯罪の”加害者”にしない。そのためにも、私たち大人はこんな詐欺などに絶対引っかかってはイケナイのです。
まずは可愛いお子さんやお孫さんを信じてください。たった1本の電話で多額のお金を用立てる前に、必ず身近な人にご相談を。