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朝までテレビ『激論 日本の戦争』
朝までテレビ、皆さんはご覧になりましたか。
8月の終戦日を目前に、昨夜は「激論 日本の戦争」と題して騒がしく討論が行われていました。テーマのせいか、出演者のせいか、昨夜はいつもにも増してタイヘン騒がしかったですよ。一人の話しが饒舌。だから待てずに割り込んで話し始める。ともかく大声を出したほうが勝ちと言わんばかりにヒステリックに持論をがなり立てる。人の話は聞かない。自説を引かない。などなど…。中には真摯に話をされる方もおられましたが、およそ「知識人」の討論とは思えぬ、あるまじき状態で、子どもたちには絶対真似をしてほしくない姿でした。
さて、歴史認識、特に太平洋戦争については、日本は敗戦国として、また、日本の中にも「被害者・加害者」意識が混在するなかで、学校教育でも指導法が確立されていない分野と言えるのではないでしょうか。
加えて、歴史教育を受けず、戦争体験もなく育った世代が先生として教壇に立っておられる現状、子どもたちに戦争を教えるのはとても難しいと思います。”悲惨さ”を伝えることはできても戦争の本質を伝えることは増々難しくなっていくでしょうね。
私の父母は戦中派として思春期までを戦争の中で過ごしました。母の父はソ連抑留を経験しています。祖父や祖母から戦争体験を聞くことはありませんでした。今、私が地域活動として「戦争体験談」の聞き取りをすると、10人が10様に、立場や住んでいた場所、年齢などによって様々な経験をされていて、この「戦争の多面性」を、1つの価値観や歴史観に集約するのは不可能かもしれないと思うくらいです。
しかし、一様に口にされるのが「戦争は絶対にやってはいけない」ということ。そのために何が必要か。少なくともテレビのような”激論”が真摯な反省や歴史の振り返り、新しい協調を生むとは思えません。大事なテーマなのに、何となく後味の悪い番組でした…。疲れました。
♥さて、今日からお盆休暇でお出かけになる方も多いこととお察しいたします。私のグログもしばらくお休みをいただきます。また、お盆が明けましたなら、是非お立ち寄りください。暑い盛りです。どなた様もお体に気を付けてお過ごしください。