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改革は先送りか

2018.03.11

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3月議会の状況報告

 3月議会の審議は、残すところ明日の建設経済常任委員会で終了。21日は閉会日となります。

 3月議会は私的にはいろいろあり過ぎて、勉強したり調べたり。また、何をどうご説明したらよいか整理が難しく、迷ったりしているうちに前のブログ更新から10日以上が経ってしまいました。毎日ご訪問くださる皆さま有難うございます。3月議会を振り返りながら、これから少しずつ、断片的ではありますが整理をしてお伝えしていきたいと思います。
 まず、今回の一般質問の振り返りです。

【幸手市の新年度組織改革について】
 1項目目は新年度新組織体制の整備の進捗を質しました。が、答弁で、なんと、1年かけて進めてきた改革が一部未完のまま新年度を迎えることが判明。しかも、私が組織改革の一番の”肝”かなと思う職制の変更が検討未了。来年度に持ち越しという始末。
 幸手市では今年度、市長が給与のを減額するような不祥事が起きていることは皆さまご承知の通りです。新生幸手市に向け、脱皮しなければならない問題は山積しているのですから、もう少し熱意と覚悟を持って取り組まれているとばかり思っていました。期待が高かった分、残念さもひとしおです。
 インターネットで検索する他の自治体の組織改革事例。どこももっと真剣に、真摯に組織改革に向き合っています。いろいろ事情はあるのかもしれませんが、管理部門のまさしく計画性、立案力、さらに物事を完成させる力が問われる事態。本当に残念の極みです。

【幸手市の「立地適正化計画」への取り組みについて】
 2項目目は都市計画についてです。都市計画というと堅苦しくお感じになるかも知れませんが、実は土地利用など私たちの不動産活用などのルールを定めているのが都市計画です。国策が大きく反映します。
 今、国が都市計画を通して進めているのが「まちのコンパクト化」です。その中で、今、各地方自治体に求められているのが「立地適正化計画」の策定です。新聞等でご覧になった方もおられると思いますが、富山市などは随分早くから取り組んでいます。市街化区域に人を集めてコンパクトなまちづくりを進めます。幸手市は、まだ、「コンパクトなまちづくり」の共有概念も構築されていない状況ですが、埼玉県内ではこの計画を策定する自治体が増えています。担当課では、「第6期総合振興計画」の検討の中でこの計画の持つメリット・デメリットを研究していくと答弁。
 都市計画は、住民の皆さまが不動産を資産として活用したり人生設計を考える拠り所となるもので、私はとても大事であると思っているので、勉強しいしい、何度か都市計画的政策を質問してきました。市の計画がないことで住民に不利益が起きないよう、いずれにせよ、メリット・デメリット検討にしっかりと取り組んでいくことを要望しました。

 
 

3月議会の経過

2018.02.28

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いよいよ3月ですね

 3月議会が始まって、なかなかブログ更新がままならず。申し訳ございません。

 早いものでいよいよ明日からは3月ですね。2月の大雪が信じられないくらい最近は春めいて、今日もお昼間は随分暖かでした。極寒の中開会したオリンピック。パラリンピックでは少し穏やかな気候となるのでしょうか。オリンピックといえば、日本選手も頑張っていて楽しかったですね。毎晩夜更かし。中継が終了し、日常が戻ってきたという方も多いのかな。
 しかし、国際社会は今後、どうなるのでしょう。また、少子高齢化、働き方改革など、転換期を迎える日本社会の方も動きが激しくてなかなか気が休まりません。

 今、私たちを取り巻く社会・環境は急激に動いています。翻って幸手市議会は、2月26日に一般質問が終了し、今後は3月2日の市政に対する質疑、その後、5日からは委員会審議へと突入します。日々、勉強すればするほど生まれる課題や問題意識。その1つ1つの解消に、地道に着実に取り組んでいきたいと思っています。

 改めて。今、まさに課題噴出。転換期の幸手市。新たな住民ニーズへの的確な対応とともに、何より古い体質・思考回路から脱却し、合理的で効率的な市政運営が進められることが究極の課題だと私は強く感じています。
 毎議会真剣勝負です。今は質疑の準備に「一投入魂」中。そんなことで、今日は短めの近況報告でお許しを。また、お知らせいたします。

 

本日 追加議案 

2018.02.21

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市内土地改良区への不適正な補助金交付問題の続報です


 本日、この件に動きがありました。市長と副市長の給料を減額する条例「幸手市長及び副市長の給与の減額に関する条例」が市長から提出されました。しかも追加議案、委員会付託なし。即日採決の性急さで。
 条例は「不適正な事務執行に対して市長、副市長は管理監督責任がある。市長は100分の10、副市長は100分の5を2か月間減額する」というもの。採決の結果、9人の賛成で可決。私を含め4人の議員が反対しました・・・。
 反対した議員は、この問題はまだまだ早計に幕引きができるほど単純な話ではないとの認識です。さらに、市が調査の結果、妥当とする「返還請求額」の交渉もこれから。そして、この件では住民監査請求が出されており、住民有志は「いざとなったら住民訴訟も辞さない」覚悟です。そのような混沌とした状況の中で、まだまだ整理しなければならないことはあって、市長・副市長の減給を以って収束とはいかないのです。

 市長・副市長がご自身たちの管理監督責任を認めることには全く異論はありませんが、減給2か月というのも久喜市の例を引いたと。今年度中に職員の処分、改善を進めるとのことですが、原因究明も中途半端に処分を決めるというのもいかがなものか。まずは原因究明でしょう。今ある規則や要綱で決まっていることがなぜ、守られなかったのか。その原因究明なくして改善なし。

 皆さまの中には、このような難しい事案は聞いてもよくわからないと、距離感をお感じになる方もおられると思いますが、今回の補助金の不適正交付は執行部の自浄作業で見つかったのではなく、このように問題にならなければ永遠に同じことが繰り返されていた可能性もあったのです。
 とにかく、いい加減な形で終わらせてはいけない。この度の補助金の不適正交付。皆さまには是非、問題意識を共有していただけますようよろしくお願いいたします。

3月議会日程

2018.02.21

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平成30年第一回定例会(3月議会)の日程

 本日、正式な日程が決まりましたのでお知らせいたします。

 【会期日程】28日間 議案35件+追加議案1件
 2月21日(水) 本日 開会
 2月22日(木) 一般質問 
 2月23日(金)  〃
 2月26日(月)  〃
 3月 2日(金) 議案に対する質疑
 3月 5日(月) 文教厚生常任委員会
 3月 6日(火)   〃
 3月 7日(水) 総務常任委員会
 3月 8日(木)   〃
 3月 9日(金) 建設経済常任委員会
 3月12日(月)   〃
 3月20日(火) 採決・閉会
 
     ※ 全日程 10時~
     ※ 常任委員会も傍聴可能
 よろしくお願いいたします。 

3月議会議案チェック中

2018.02.18

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市民一人当たりの財政負担額 上昇か 

 いろいろありまして慌ただしく過ごしています。今日、新年度の予算にやっとこ、目を通しました。

 新年度予算は、予算規模の大きさは今年度を超え、またも過去最高を更新。「おカネがたくさんあるならいいじゃない」と思われるかも知れませんね。確かに、おカネが潤沢にあって何でもやりたいことができるのは理想ではありますが、なかなか、今の時代、どこの自治体も厳しい財政のやりくりをしているのが実情です。

 幸手市の場合も、規模が膨らんだその多くが、市債発行と基金からの繰り入れ(=貯金の取り崩し)というのが厄介。自主財源の市税も少し増えていますがなかなか力強いとは言い難いところです。

 財政を見る時、私がポイントの1つとしているのが、「財政力指数」「市民一人当たりの財政負担額」などです。

 近年の決算の「市民一人当たりの財政負担額」の推移をみると、

  H19年度 273,144円 →H20年度 247,188円
 →H21年度 229,464円 →H22年度 231,735円
 →H23年度 220、755円 →H24年度 204,615円
 →H25年度 221,270円 →H26年度 277,480円
 →H27年度 307,082円 →H28年度 317,810円

となっています。市民負担は明らかに増え、平成19年頃の水準を大きく上回っています。平成19年頃というと幸手市が財政的に一番しんどい時でした。夕張市には失礼ながら、「第二の夕張」になるとの危機感から、市民の方にも痛みを伴う改革に必死に取り組んでいた時期です。そして、やっと平成23,24年頃にひと息ついた後、またぞろ、負担額が上昇し、平成26年度は19年度の水準を超え、その後も上昇。新年度はさらにどうなるか。
 負担はしてもその分「財産」が残るからいいではないか、という考え方もあるかも知れませんが、過去最高の予算規模を生み出す大きな要素が市債発行と基金からの繰入というのは・・・。
 人口は、平成19年53,786人 → 平成28年52,500人 →平成30年2月51,881人に減少。高齢化率は、毎年1%ずつ上昇。団塊世代が後期高齢者(75歳)になる2025年は目前・・・。この現実とどう向き合うか。

 繰り返しになりますが、新年度の過去最高の予算規模を生み出す大きな要素が市債発行と基金からの繰入です。市債はいずれ返済をしなければならないお金ですし、基金は使ったら終わりです。「産業団地からの税収が増えるだろ」という声もあると思いますが、誘致の際のお約束で3年間は納めていただいた税金を奨励金としてお返し(交付)します。新年度はその額1億1千万円也。まだまだ増収とはいきません。幸手市の厳しさ、お分かり頂けるでしょうか。
 無用に恐れて何もしないというのもNG。人口減少・高齢化を俯瞰した視野の広い市政運営が遂行されているか、このような点をポイントとして、よく勉強・整理して3月議会に臨みたいと思っています。

 さて、3月議会は21日(水)開会。21日に日程が正式に決まりますので後日詳しくお知らせいたしますが、今の予定では一般質問は22日(木)、23日(金)、26日(月)で、私は恐らく23日の午後の登壇かと。

 一般質問はまだこれから要旨を詰めなければなりませんが、皆さまにはもし、お時間があられましたら是非傍聴にお越しください。いつもながら、皆さまには市政・市議会に変わらぬご関心をお寄せくださいますようよろしくお願いいたします。

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