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天気予報どおり雪が積もってきました
比較的暖かかった昨日。ところが今日は先ほどより雪が降っています。2016年も1月18日ごろに雪が降りました。予想通り。例年通りですね。
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私のノーマルタイヤの車では、今日は外には出られない。そんなことで予定していた2件のお出かけが不可となりそうです。
改めて。雪に脆弱な首都圏の交通網。交通に支障がなければよいのですが。皆さまには今日一日、気を付けてお過ごしください。
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昨日の市議会議員研修会で、表題について勉強をしてきました。中野先生は幸手市の地域包括ケアシステムの構築に貢献してくださっている糖尿病がご専門のお医者様です。平成24年より、幸手市・北葛北部医師会からの委託により在宅医療連携拠点推進室長としてご活躍をいただいています。![]()
さて、地域包括ケアシステムとは、これまでの医療と福祉の垣根を超えて連携し、高齢者だけでなくあらゆる世代のあらゆる生活問題に対応していこうという仕組みのことで、幸手モデルとは、中野先生が中心になって幸手市・杉戸町で実施されている事業です。
地域の住民・専門職・行政など、あらゆる資源をゆるやかに繋げることで、”問題は抱えているが対処できている”という環境を作って行くこと。これが「地域包括ケアシステムの深化」であり、幸手モデルが目指す在宅医療連携の方向性であると力強く語ってくださいましたが、これまでNHKなどでも先駆的な事業として全国ネットで取り上げられているのでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特徴は、医療や介護の専門家や住民などを連携して地域会議や研修を開くほか、地域の団体や小さなグループの依頼に応じて看護師さんを派遣して健康相談等を受けたり(「暮らしの保健室」)、多くの専門家や地域の方などと連携して退院後の在宅医療につなげたりという事業が行われていることです。
幸手市における在宅医療の状況として、東埼玉病院では年間40~60人の訪問診療を行い、20~30人をご自宅でお看取りされるということ。訪問診療は「病院のベットがないからと発想されがちだが、決してそんなことはなく、人生・生活が途切れないように暮らすことのお手伝いこそ本旨」と中野先生は強調しておられました。
現在、東埼玉病院だけでなく、市内には訪問診療をされる医療機関が少なからずあるとのこと(今はかかりつけの方が中心)。また、先生は「とねっと」普及の中心的存在でもあり、今後はさらに使い勝手をよくし、とねっとカードを使って健康チェックなども充実させていくのでご期待くださいとのことでした。
いろいろ専門的なことは抜きにして、幸手市では皆さまが何か医療や介護、その他生活全般で困ったときのとても心強い仕組みが構築されつつあります。市の東西にある「地域包括支援センター」とともに「在宅医療連携拠点 菜のはな」も是非ご活用くださいとのことでした。
先生にはお体にご留意され、今後も幸手市民の安心のためによろしくお願いいたします。
さて、いただいたパンフレットの一部を掲載いたします。小さな字ですが、画面の上でクリックしていただくと少しは大きく見ていただけます。実は、私は中野先生が定期的に開催されるワークショップに参加したこともあり、菜のはなの訪問看護師さんも存じ上げていますがとても献身的で気さくで頼れる方ですよ。電話番号をお控えになり、何かの時は是非ご相談になってください。相談料は無料です。
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県と市町村は、国保制度の見直しに向けここ数年検討を重ねてきましたが、いよいよ平成30年度より、改正が実施され、財政運営が市区町村から都道府県に移行します。12月議会で説明がありました。
【なぜ、制度改正が必要か】
市町村国保には保険者の構成・市町村規模の格差など構造的な課題があり。埼玉県でも毎年300億円を超える法定外繰入れが実施され、実質的な収支は赤字が続いている状況です。そのため、運営のやり方を見直し、県と市町村が協働運営で改善を図ります。
【どのように変わるの?】
選択肢は3つ。①②は埼玉県の試算、③は幸手市の改正案です。
①現行税率のまま適用を続ける
③標準税率(埼玉県提示)を適用する
③激変緩和のために上昇幅を抑えた保険税率を適用する
①の現行税率をそのまま適用した場合は、平成32年度に基金を全額投入しても財源不足が見込まれ、その後も毎年2億円程度の不足が発生します。
②標準税率を適用した場合、国保特別会計の財政は歳入歳出が均衡し、維持できますが、国保税は現行税率を適用した場合よりも増加が見込まれ、国保加入世帯中約70%の世帯で1万円超の増額となります(一世帯当たりの平均増加額=19、301円)。
③の幸手市案では、激変緩和のため基金を投入しつつ、毎年3%程度の増額を複数年行います。その結果、5年後には基金は1億円程度になり、毎年保険税は上がりますが、国保加入世帯中約90%の世帯は増額1万円以下であり、減額となる世帯もあります。この場合の一世帯当たりの平均増加額は3827円となります。
【私たちが支払う保険税率はどうなるの?】
①の場合 税率は変わらず
②の場合 H30年度から15.04%に増率
③の場合 H30年度に2.98%、
H31年度以降34年度まで各年度3.00%ずつ増率
※なお、幸手市では2年前に税徴収区分を4方式から2方式に改正するとともに、税率低減改正した経緯あり。
【幸手市の一人当たり保険税の県内比較(県試算)はどんな感じ?】
H28一人当たり保険税 → H30一人当たり保険税
県平均 89,747円 102,785円
幸手市 82,784円 95,217円
【今後の動向は?】
県は、各市町村の収納率向上に向けた取り組みを支援するとともに、市町村国保における医療費適正化の一層の取り組み促進を図り、市町村と共に赤字の解消・削減に取り組んでいきます。
幸手市の国保制度をめぐる特徴は、医療費総額が高いことと、高齢化等も含め所得水準が低い傾向にあることです。医療費総額が高いことは税率を押し上げる要因です。また、低所得者数にはその数に応じた保険者支援があるほか、医療費適正化の努力を行う自治体への支援により財政基盤強化が図られることになっています。
【私たちにできることは】
日々、良く食べ、よく笑い、体を動かして健康長寿を維持する。
医療機関で余分な薬をもらわない。
幸手市では前述の3つの選択肢のうち、③が採用されることになろうかと思いますが、今後、幸手市国保運営委員会に諮られた後、3月議会で制度改正にかかる条例案等が上程されることになっています。
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1/5毎日新聞より 新聞からの引用は私の備忘録のような側面もあり。特に地方創生は私の活動のテーマでもあり度々取り上げさせていただいております。皆さまにはお付き合いいただくとともに、共感できること、また、違ったご意見などありましたら是非お聞かせください。
さて、記事の内容ですが、政府は、若者の地方移住や就職を促すための有識者会議を近く設置し、東京一極集中の緩和に乗り出す。会議は自治体への補助金制度や若者にアピールする情報発信などを議論し、夏までに報告書をまとめる。 とのこと。
地方出身の若者が東京圏(東京都、神奈川、埼玉、千葉県)で就学した後、地元で就職する「Uターン」や、東京圏から地方へ移住する「Iターン」をどう定着させるかが課題と。
政府は東京一極集中是正を目指しているが歯止めはかかっていない。昨年12月の「まち・ひと・しごと総合戦略」を改定した際、「未来を担う子供、若者、高齢者が大幅に減る地域は消滅の危機に陥りかねない」と明記した、というものです。
地方創生で東京一極集中という場合、「東京」には埼玉県も入っている。つまりは東京圏と一括りにする発想。これは幸手市にとってたいへん厳しい認識ですね。確かに、埼玉県内にも人口増となる自治体が複数ありますが、同じ埼玉県、東京圏にあっても「消滅」の赤ランプが点滅中の幸手市は東京に人を吸われている地域です。この現実をしっかりと胸に刻んでこれまで以上の危機感を持って地方創生政策を考えていかなければなりません。
さて、有識者会議の報告書が今年夏までにというとまた、地方自治体に降りてくるのが年度途中となり、非常にタイトなタイミングでの施策実施になる可能性も。幸手市はこの2年間、地方創生補助金の取りこぼしが多く、複数の申請が不採択になっています。この轍を踏まない。そのために、今後の補助金動向を早めにチェックし、市長始め執行部には、臨戦体制で準備をお願いしたい。
それにしても、新聞では、?若者誘致策を打ち出した自治体に対する補助金?東京圏の大学に進む高校生を対象にした地元での就職セミナー?タレントを起用した「地方生活の魅力」のアピールーなどが有識者会議のテーマになりそうだというのですが、先進自治体の二番煎じ的なテーマではいかがなものか。
東京一極集中は「緩和」ではなく「是正」が本来の課題だと私は思うのです。ここは政府とは違う有識者会議の限界ということかもしれませんが、問題解決は地方に若者が誇りを持てる魅力ある就業機会を作ることしかないでしょう。
それには農業など地場産業の活性化とともに、本社機能の移転などもっとダイナミックな税制改正などの政策が有効であろうと思うのです。もちろん、地方の努力は必要ですが。
地方創生という名前で多くの補助金がすでに地方に流れていますが、結果として価値を生まない政策におカネが消える。これが実感です。
しかし、このようなめぐりの中でやっていくしかないもの現実。幸手市の役割は幸手市民の生命と財産を守ること。そして、住民が「夢」を持てるまちづくりを続けることです。
ただし、これは「お上」にすべてを託すだけでは実現しません。主役は市民の皆さまです。市民、住民が行政や市長とともに「協働」して実現させるものです。力を合せて幸手市を住みよいまちにしていきましょう。頑張れば結果はついてくる。私はそう確信しています。