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いよいよ大詰め

2019.08.17

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不信任は渡りに船?

今朝の朝刊、朝日新聞は埼玉版で、埼玉新聞は一面で昨日の議会運営委員会の様子を取り扱っています。両新聞とも市議会が市長不信任提出を決めたことを大きく伝えるほか、独自取材によると思われるミニ情報が端々に。その気になる部分をピックアップしてみます。

◆渡辺市長は処分保留で釈放後の記者会見で辞職を否定したが、市議会の宮杉勝男議長には辞める意思があると伝えているという。面談や電話で渡辺市長と接触してきた宮杉議長は「自らやめれば暴行を認めたことになるので辞表は出さないが、議会には従うということだった」と渡辺市長の意向を説明した。渡辺市長は朝日新聞の取材に「現時点ではノーコメント」とする一方「進退に関してはきちっとした形で私の考えを説明したい」と答えた。
◆不信任案可決の場合、議会の解散または市長が失職する。否決の場合でも宮杉議長は賛成多数で可決となる辞職勧告決議案が提出される見通しを明らかにした。

◆宮杉勝男議長は公務を続ける意向を示す渡辺市長の姿勢に対し、「そのままにしておくわけにはいかないと言う人がほとんど。議員全員で諮って不信任決議案を出したい」と述べた。
◆16日朝、市長と複数の議員が面会したが市長は自ら辞職する意思を示さなかったという。
◆臨時会が開かれて不信任案が可決された場合、市長は10日以内に辞職するか議会を解散する。不信任案が否決された場合は複数議員が法的拘束力のない辞職勧告決議案を提出する見通し。

後段の2つの◆に出てくる複数の議員とは多分重複していると思われます。朝、複数の議員が市長応接室に集まっていたことは承知していますが、私を含み13日から不信任決議を模索してきた有志議員に辞職勧告をする意思はありませんし、その席には呼ばれてもいません。しかし、ここでチェックは、不信任を否決した議員が辞職勧告をするという構図です。不信任を否決するということは信任を意味し、信任した者が辞職を勧告するのでは道理が通らないと思うのですが。
また、議長は否決の場合でも賛成多数で可決となる辞職勧告決議案が提出される見通しを示したとの報道ですが、一方で議員全員に諮って不信任案を出したいとする趣旨と整合するのか。

♥まだ何が起きるか予断は許されませんが、いずれにせよ、今回の問題はいよいよ大詰め。市長の私的問題でこれ以上の市政の停滞は許されません。そして、議会がこのような問題にケジメのつけられないままで幸手市創生、再生はできないことを心して臨まねばなりません。