記事一覧

情報との接し方

2019.08.24

アイコン

情報の送り手受け手の心得

ある国政政治家(ただ今落選中)のメールニュースの配信を受けています。私が支持をしているという政治家ではありませんが、過去に袖すり合う縁があり、また、主張の違う意見に触れる窓口として受信を続けています。

その最新ニュース。ヨーロッパでは地球温暖化やジェンダー問題などが日本の数倍も関心が高いということとともに、英国のEU離脱の国民投票について、欧州トップクラスの国際機関で働いていた知人の話が取り上げられていました。示唆を感じる部分を少し転記します。

『…フィナンシャルタイムズなどのロンドン発の英語情報に私たちは過度に依存していて、大陸発の特にEU本部のあるブリュッセル発の情報を軽視していることに気づかされた。…英国のEU離脱についても、英国自身が実物以上の自己イメージにとらわれていて、自国の外交能力への過信があったことなど、自分たちで決断できない政治家たちが、国民に丸投げしてしまったのが「国民投票」で、この安易な国民投票によって、残留を支持した多くの若者の未来はどうなるのか。…』

見て頂きたいのは
◇ロンドン発の英語情報に過度に依存
◇英国自身が実物以上の自己イメージにいてとらわれて
◇自国の外交能力への過信があった
◇安易な国民投票で残留を支持した多くの若者の未来はどうなるのか

との問いかけです。先のブログにも書きましたが、どの立場に立つかによって真実は違います。事実は真実ではありません。
このことから教訓とするべきは、まず、情報の送り手は、出来る限りフラットな事実をお伝えすることに徹するということ。情報の受け手は、情報には送り手というフィルターがかかっていることを意識することです。

争いが一部の情報を信じることから起きるのは定石。偏った情報ではないか、情報にかけられたフィルターとは…。このようなことをまず、疑ってみる。この態度が重要です。その上で、自分の判断をする。

書き手が物事を整理したものが情報です。私が情報の送り手として心掛けていることは、事実を出来る限りありのままに届けることです。もちろん、私の思いもお伝えしますが、皆さまの判断材料として皆さまに考えていただけることを大事にしています。出来る限り押し付けたり、先導したり、扇動するのではなく。

主張が足りんと言われるかも知れませんが、ある情報に依存し過ぎることの弊害は大きい。これこそ、私たちは先の戦争から教訓とすべきことです。

今、世の中は情報で溢れています。情報には送り手の意識が反映されている以上に人心への操作性も高い。情報は誰でも世界に向けて発信できる時代です。世界的なニュース、足元の小さなニュースに関わらず、皆さまには満遍なくいろいろな情報に触れていただきたいと思います。情報に振り回されたと気づいた時は"後の祭り"と心して。

令和元年度幸手市戦没者追悼式

2019.08.24

アイコン

先の戦争の戦没者を追悼する

戦後生まれの私たちにとって、先の戦争は繰り返してはならないことであることは確かなことですが、歴史的評価はとても難しいものです。もちろん、繰り返さないためには事実の希求は必要ですが、これもとても難しいこと。

今日はウェルスで、幸手市において戦争で亡くなられた方々を慰霊する追悼式が開催されます。これまで遺族会の皆さまが続けて来られた慰霊式を市が宗教性を排して引き継ぎはじめての会となります。戦争の犠牲になられた尊い御霊に想いを馳せる。その行為の中に大切なことがある。国際情勢が揺れる昨今ですが、自分の中の平和への想いと向き合う大事な時間として、参列して来たいと思います。開会は9時です。